ダイエット博士のQ&A

ダイエット博士



Q: 専業主婦は太りやすいってホント?
A: 本当じゃ。

専業主婦になったら食事の量は増えていないのに太ったという話はよく聞くぞ。
出歩くことが少なくなった分、エネルギー消費が減ったということは考えられる。しかし、それ以上に多いのが、間食など食べる機会が多くなっているケースじゃ。3度の食事の量は同じでも、テレビをみながら、食事を作りながらの間食が増えれば、摂取カロリーが以前より多くなり太りやすくなる、ということはあるぞ。専業主婦の人は、くれぐれも食べ過ぎないように。


Q: 運動だけでやせるってホント?
A: ウソじゃ。

1〜3kg程度落としたいというのであれば運動だけでも可能だが、大幅に減量することは難しいぞ。「やせないのは運動しないから?」という人が多いのだが、運動だけでやせようと考えるのはやめて、食事制限も組み合わせるように工夫しよう。食事制限+運動にするとさらに強力な効果が得られるぞ。
そもそも太るということは、食べたエネルギーが運動したエネルギーを上回り、余ったエネルギーが脂肪として蓄えられるからじゃ。
食事制限で200kcal(おにぎり2個分)減らすのと、運動で200kcal(ハイキング2時間分)減らすのは、食事の方がずっとやさしいことじゃよ。まずはエネルギーを摂り過ぎないことからはじめてみよう。


Q: エステに行けば必ずやせるってホント?
A: ウソじゃ。

エステで行われている低周波電流、バイブレーター、マッサージによるもみだし、パック、加温、熱風などによる消費エネルギーは1時間でも数十kcal程度だといわれているぞ。
そもそもエステに行って大幅減量できたという人は、サロンの栄養士によるダイエット献立に基づいて食事制限をしたり、積極的に運動をしているなど、かなりの努力を重ねてスリムになったのじゃ。
また多くのエステで行われているコンテストは、他人と競わせたり、賞金がからむことによって、常にダイエットを意識させる動機づけのひとつに過ぎない。
とにかく楽してやせることは無理じゃ。


Q: 「1週間で−5kg!」という広告はホント?
A: ウソじゃ。

“体脂肪”を5kg落とすことは不可能じゃ。
体脂肪1kg分のエネルギーは約7000kcalなので、1kg減量したいのであれば約7000kcalも消費しなければならないぞ。
例えば、1日2000kcalのエネルギーを摂取している人が、食事制限でエネルギーを半分の1000kcalに減らしたとしよう。すると1kg減量するには最低でも7日間必要になるぞ。ちなみに、体には体重を急激に落とさないようにするブレーキが備わっているので実際は計算通りにいかず、1kg減らすには7日以上かかる。
1日に1000kcalも制限などという食事法は、かなり厳しい食事制限という以前に体が参ってしまい病気になるぞ。適度な食事制限プラス運動を行ったとしても、最低2週間以上かかることをよく頭の中に入れておいて欲しい。
「1週間で3kg痩せたわよ」という人は、体の中の水分や便が排泄されただけなのじゃ。体重計に惑わされないでいただきたい。いずれにしても何事にも「おいしい話にはウラがある」ということじゃ。ダイエットこそ長期戦の構えが成功の秘訣じゃよ。


Q: 親が太っていると肥満になりやすいのはホント?
A: 本当じゃ。

これは遺伝というよりも食生活が共通するため太ると考えられているぞ。
つまり、太っている人と同じような内容・量の食事をしていると太るということじゃ。
肥満に遺伝的なものが関係していることは否定できないが、それよりも食生活の影響が大きいぞ。もし、自分が「親が太っているから私も太っているんだ」と思う人がいたら、親や遺伝のせいにせず、一度食生活を見直して欲しい。


Q: 子どもの時から太っているとやせにくいのはホント?
A: 本当じゃ。

子どもから大人に成長する過程で肥満になり、脂肪細胞の数が増えすぎていると減量は難しい。そういう人の肥満は、脂肪細胞の数が多く、同時に大きい状態じゃ。脂肪細胞を小さくすることは可能だが、残念ながら脂肪細胞の数を減らすことは難しいといわれているぞ。従って、ダイエットが成功してやせたとしても、標準の人より太りやすい体質なのじゃ。子どもの頃太っていたけれど、今は痩せているという人は、油断するとまた元に戻ってしまう可能性が高いぞ。
しかし、それ以上に大きいのが食習慣じゃ。子どもの時に身についた食生活・食行動は、なかなか変えられない。長年の習慣の問題点を自覚し、新しい食習慣を築いていけば、ダイエット成功に一歩近付くぞ。


Q: 便秘薬でやせるってホント?
A: ウソじゃ。

便秘の人が便秘薬を飲むと確かに体重が減るらしい。
しかし、それは腸内に溜まっていた便がたくさん出たからであって、脂肪が燃えたわけではない。よって、本当の意味で減量できたとはいえないぞ。


Q: ビール酵母を食べるだけでやせるってホント?
A: ウソじゃ。

ビール酵母を食べてやせたという人は、1日3食の食事のうち1、2食をビール酵母入りのヨーグルトに切り替えている。つまり、食事制限でもって減量できたということじゃ。
ビール酵母には、ビタミン・ミネラル・アミノ酸などの微量栄養素が豊富だが、やせる成分は含まれていない。従って、ビール酵母さえ飲んでいれば何を食べても太らないという考えは大きな間違いじゃ。


Q: 汗をかけばやせるってホント?
A: ウソじゃ。

汗をかけば、確かにそのときだけは体重が減る。しかし、減ったのは体内の水分であって体脂肪ではない。汗を流して水分が体内から出た分、一時的に体重が減っただけじゃ。


Q: アルコールで太るってホント?
A: アルコールだけが原因ではないのじゃ。

アルコールというよりおつまみが直接的な原因じゃ。
もちろんアルコールにもカロリーがあるので飲み過ぎは禁物じゃ。おつまみも揚げ物などの油っこいもの、しめに甘いデザートやラーメン、おにぎり、丼物を食べるのはだめじゃ。お酒の席ではさっぱりとしたおつまみを食べよう。
詳しくは2001年12月のダイエット博士も参考にして下され。


Q: タバコをやめると太るってホント?
A: 考えられるぞ。

タバコを吸っていた人が禁煙すれば口の中や胃が荒れることがなくなる。すると、味覚が戻り食べ物がおいしくなるので食欲も増して当然じゃ。中には口さみしくなって食べ物を口にしてしまうという人も多い。そのために食べ過ぎてしまえば、確かに太ることもあるぞ。ここで注意して欲しいのはタバコを吸えばやせるという考えじゃ。これは大間違いじゃ。タバコをやめて健康になったから食欲が戻っただけじゃ。


Q: 水の飲み過ぎは太るってホント?
A: ウソじゃ。

水にはエネルギーがないので絶対に太らない。
一般的にいう水太りとは、むくみのことじゃ。むくみの原因は水分の摂りすぎではなく、塩分や糖分、インスタント食品の摂りすぎ、または体内の水分を調節するカリウムの不足によるものじゃ。
むくみを解消するには水分をたっぷり摂り、味の濃いものやインスタント食品を控え、カリウムを多く含む食品を摂取しよう。カリウムの多い食品は7月のダイエット博士を参照じゃ。


Q: 部分やせはできるってホント?
A: ウソじゃ。

残念ながらこれも無理じゃ。
エステなどで行うマッサージ、ラップ巻き、サウナなどは、部分やせしたい部分への圧迫によるへこみと、その部分の水分を外に出すことによって一時的に細くするというマジックじゃ。もちろん脂肪は全く減っていないぞ。その時は数cm細くなっていても、水分を摂ったり時間が経てば組織が元通りになるので、太さも元通りじゃ。
やせたい場所を減らすには、減量しながら気長に減らしていくしかないのじゃ。早く減らしたい(引き締めたい)なら、ストレッチやダンベル体操をして、やせたい部分の筋肉を鍛えるとよいぞ。


Q: 口コミで評判の“○○だけダイエット”でやせるってホント?
A: ウソじゃ。

単品ダイエットはひとつの栄養に偏りすぎてしまい、体に良くない。
この方法は、栄養のバランスが崩れ炭水化物が不足するので、尿が出やすくなり体内の水分が急激に減る。すると見かけの体重が減り、やせたと錯覚してしまうのじゃ。
このダイエットを続けていると、脱水症状が起こり死に至る可能性もあるし、栄養不足から内臓機能や免疫力が低下して病気にかかりやすくなるのじゃ。また、反動で過食症や拒食症を起こしかねない最も危険なダイエットじゃぞ。
美しく健康的にダイエットをするならば、日々の食事にも気を遣って欲しい。
バランスの良い食事例は2002年2月のダイエット博士を参照じゃ。


Q: ダイエットは体重だけ減らせばいいんでしょ?
A: その考え、間違っているぞ。

体重を減らすことではなく、体脂肪を減らすことが大切じゃ。
間違ったダイエットは、体重を減らして見た目がスリムになっても、体脂肪以外の水分や筋肉が減っているだけで、体脂肪はそのままという“かくれ肥満”になりかねない。適度な食事制限に運動を組み合わせて、効率良く気長に体脂肪を退治していこう。
参考として、2001年10月2002年1月2月のダイエット博士を見てみよう。





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