冬休みに入ると、年賀状を書いたり、大掃除やおせち料理作りでなかなか忙しくなる。そして大晦日、元日になると、年末の忙しさから解放されて、一気におめでたいムードになるな。実はそこが問題なのじゃ。
普段より食べ過ぎてしまう状況に陥りやすいのは、大晦日の夜からじゃ。やるべきことを終えて、後は年明けを待つのみという時、まず最初に気が緩む。
例をあげるとこんな感じじゃ。
『大晦日のスペシャル番組を見ながら年越しそばを食べたので、あまり満腹感がない。(そうだ、この時のために買っておいたお菓子があった。)と、お菓子の袋を開ける。紅白歌合戦が終わるまで、手はお菓子へ伸びっぱなし。そして、除夜の鐘を聞きながら布団の中へ。』
何がいけないかわかるかな。この中で注意して欲しい行動は、“ながら食い”“お菓子の買い置き”“食後の間食”“食べたらすぐに寝てしまう”という点じゃ。そのまま布団に入らず初詣に出掛けるならまだ問題はないのだが、ここでも出店で買い食いしたら全然意味はなくなるぞ。
お腹が膨れていても食べ過ぎてしまうのは、次のような体の働きがあるからじゃ。
満腹中枢は、血液中のブドウ糖の濃度(つまり血糖値)が上がることによって働き、「もうお腹がいっぱい」と感じさせる。また、摂食中枢は、血糖値が下がった時(いわゆる空腹時)と、腸から脂肪酸(食べた脂肪が吸収されやすい形になったもの)が吸収される時に働き、「もっと食べたい」と感じさせる。
例えば、脂肪分の多いとんかつ定食を食べたとする。摂取カロリーが高く、お腹もいっぱいになったのに、脂肪のかたまりであるとんかつが、脂肪酸となって腸内で吸収される頃には、摂食中枢が働き、再び「もっと食べたい」という感情を引き起こさせるという矛盾が生じるのじゃ。つまり、満腹でも食べてしまう人は、脂肪の摂取が過剰だといえる。食べ過ぎを抑えたいなら、脂肪分の多い食事やお菓子を控えめにする、ということを覚えておこう。
また、甘いものが欲しくなった時は、実は、体がビタミンCを摂りたがっているのじゃ。甘いケーキやチョコレートが食べたいと思ったら、ビタミンCがたっぷり含まれているイチゴやキウイ、柑橘類を食べて、気持ちを落ち着かせよう。
お正月は1年の中で最ものんびりできる時なので、生活のリズムが崩れやすくなる。また、いつもより体を動かさない割に、食事をする機会が多いので太りやすくなる。そこで、正月太り予防対策7ヶ条を教えるぞ。
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