Q: 12月に入ると、忘年会やクリスマスで飲みに行く機会が多くなりますよね。ダイエット中だけど、ついつい飲み過ぎてしまいがち。アルコールはやっぱり太りますよね?
A: アルコールよりも、おつまみの方が問題じゃよ。
 
アルコールで太るのかどうかは、今のところはっきりしていないのじゃ。
アルコールのエネルギーについて、専門家がいう説は大きく分けて2つある。
「アルコールはエンプティーカロリー(空っぽのカロリー)なので、エネルギーがあってもすぐに代謝される。よって、飲んでも太りにくい」という説と、「アルコールのエネルギーの30%はすぐに使われるが、70%は使われない限り(余れば)脂肪に変わる。よってダイエット中は控えるように」という説じゃ。どちらの説にしても、アルコールにはエネルギーがあるということ。ダイエット中は、そのことを忘れずに飲み過ぎなければ良いと思うぞ。

 しかし、問題はおつまみじゃ。飲み屋のおつまみは、高カロリーで高脂肪のものが多いぞ。「じゃあ、つくねとポテトフライ、大根サラダと鶏の唐揚げにミックスピザで」などと注文している人、結構いそうじゃな。大根サラダを注文して少し野菜に気をつかってみても、あとは全部高脂肪高カロリーなので無意味じゃ。そして、最後はしめにお茶漬けかおにぎり、さらにはデザートまでたいらげてはカロリーの摂り過ぎじゃ。ビールっ腹のおじさん達も、これと同様。
 ビールを飲み過ぎるだけではなく、しめにラーメンなどを食べて、摂取カロリーが過剰だから、立派なお腹なのじゃ。また、アルコールの食欲増進作用や、友人達との話に夢中で自分がどれだけ食べているかどうか自覚できないという点も、食べ過ぎを招いてしまう原因になる。

 これを予防するには、損得勘定を捨てて食べる量を控えめにする、低カロリーで低脂肪のおつまみを選んで食べる、ということが大切じゃよ。

 例えば・・・

中華風おつまみ
食べて良いもの ×悪いもの
くらげの前菜、ナムル、キムチ、むし鶏(ただし皮はとる)、エビ蒸し餃子、青菜のオイスターソース、にらたまなど、野菜の多い物や蒸し物、サラダ類。 鶏(または魚)の唐揚げ、チャーハン、あんかけ系の物、かた焼そば、春巻、カシューナッツ炒め、チャーシューなど、油の多いものや脂身のついた肉類、揚物、炒め物。

洋風おつまみ
食べて良いもの ×悪いもの
スティックサラダ、他のサラダ類(選べるならノンオイルを。マヨネーズ系は避ける)、シュリンプカクテル、スモークチーズ、クラッカー、カルパッチョ、ローストビーフ(脂身はとる)、ポトフ、キノコのソテーなど。 ポテトチップス、チョコレート、フライドポテト、フライドチキン、フライドフィッシュ、フライドオニオン、ピザ、グラタン、ドリア、サラミ、ガーリックトースト、ソーセージ、挽肉を使った料理など。


和風おつまみ
食べて良いもの ×悪いもの
枝豆、冷や奴、鍋物、酢の物、野菜の煮物、野菜のおでん、ねぎま・砂肝・軟骨・レバー・野菜やキノコの串焼(タレより塩がいい)、白身魚・えび・たこ・貝類の刺身、もろきゅう、焼魚、タン塩など。 さつまあげ、揚げだし豆腐、魚の唐揚げ、おむすび、丼物、ねり製品のおでん、つくね・皮・手羽先の串焼、ウニ・イクラ・トロ・ハマチの刺身、げそ揚げ、カルビ焼肉、天ぷらなど。


 また、飲み会の予定は前からわかっているもの。飲み会では大いに飲みたい、食べたいという人は、飲み会の1週間程前から食事の量を控えて調節しておくのも良い。逆に、うっかり食べ過ぎてしまったら、次の日からの食事を控えめにすれば太ることはないぞ。

Q: 毎年お正月になると太ってしまう私。せっかくダイエットが成功していたのに、お正月で全てが水の泡。太らない方法ってある?
A: お正月になると気が緩みがちじゃな。お正月の雰囲気や、ごちそうなどの甘い誘惑に流されないように、気を引き締めると良いぞ。

 冬休みに入ると、年賀状を書いたり、大掃除やおせち料理作りでなかなか忙しくなる。そして大晦日、元日になると、年末の忙しさから解放されて、一気におめでたいムードになるな。実はそこが問題なのじゃ。
 普段より食べ過ぎてしまう状況に陥りやすいのは、大晦日の夜からじゃ。やるべきことを終えて、後は年明けを待つのみという時、まず最初に気が緩む。

 例をあげるとこんな感じじゃ。
『大晦日のスペシャル番組を見ながら年越しそばを食べたので、あまり満腹感がない。(そうだ、この時のために買っておいたお菓子があった。)と、お菓子の袋を開ける。紅白歌合戦が終わるまで、手はお菓子へ伸びっぱなし。そして、除夜の鐘を聞きながら布団の中へ。』

 何がいけないかわかるかな。この中で注意して欲しい行動は、“ながら食い”“お菓子の買い置き”“食後の間食”“食べたらすぐに寝てしまう”という点じゃ。そのまま布団に入らず初詣に出掛けるならまだ問題はないのだが、ここでも出店で買い食いしたら全然意味はなくなるぞ。

 お腹が膨れていても食べ過ぎてしまうのは、次のような体の働きがあるからじゃ。
 満腹中枢は、血液中のブドウ糖の濃度(つまり血糖値)が上がることによって働き、「もうお腹がいっぱい」と感じさせる。また、摂食中枢は、血糖値が下がった時(いわゆる空腹時)と、腸から脂肪酸(食べた脂肪が吸収されやすい形になったもの)が吸収される時に働き、「もっと食べたい」と感じさせる。
 例えば、脂肪分の多いとんかつ定食を食べたとする。摂取カロリーが高く、お腹もいっぱいになったのに、脂肪のかたまりであるとんかつが、脂肪酸となって腸内で吸収される頃には、摂食中枢が働き、再び「もっと食べたい」という感情を引き起こさせるという矛盾が生じるのじゃ。つまり、満腹でも食べてしまう人は、脂肪の摂取が過剰だといえる。食べ過ぎを抑えたいなら、脂肪分の多い食事やお菓子を控えめにする、ということを覚えておこう。
 また、甘いものが欲しくなった時は、実は、体がビタミンCを摂りたがっているのじゃ。甘いケーキやチョコレートが食べたいと思ったら、ビタミンCがたっぷり含まれているイチゴやキウイ、柑橘類を食べて、気持ちを落ち着かせよう。

 お正月は1年の中で最ものんびりできる時なので、生活のリズムが崩れやすくなる。また、いつもより体を動かさない割に、食事をする機会が多いので太りやすくなる。そこで、正月太り予防対策7ヶ条を教えるぞ。


1: テレビを見ながらゴロゴロだらだら食べるのは御法度じゃ。
2: 寝正月はタブー。どんどん外へ出掛けて体を動かそう。
3: 空腹中に買い物するべからず。余計な食べ物を買ってしまうぞ。
4: 宴会、付き合いほどほどに。行くなら、食事とお酒を控えめに。
5: ゆったり服は太ったサインを見逃すぞ。
家の中でもぴったり服を着て太らないように監視じゃ。
6: 手の届く所や食卓に食べ物を置くべからず。
見える場所に置くと食べたくなるので、見えない場所へ目隠しじゃ。
7: 「私はダイエット中」と強い意志を持つことがいちばん大切。

毎日体重計に乗って太らないようにチェックじゃ。

Q: 宴会やお正月があるから太りやすいのもわかるけど、他の季節に比べて冬がいちばん太りやすい気がするの。それはどうして?
A: その通り!冬は他の季節に比べて最も太りやすい季節なのじゃ。

 では、なぜ冬は太りやすいのか、その原因をあげてみるぞ。

1:

冬のように気温が低くなると、人間の体は寒さから身を守るため、本能的に体温を上げようとする。その時、エネルギー源になるものが脂肪じゃ。
よって、冬は他の季節より脂肪をためこみやすい状態になる。

2:

冬は脂肪が分解されにくい季節でもある。脂肪を分解する酵素のリパーゼは低温だと働きが鈍るため、寒い冬は脂肪が分解されにくくなるのじゃ。

3:

冬になると寒いので外出が億劫になり、運動不足を招きがちじゃ。運動量が減るということは、消費エネルギーも減るということ。よって、摂取エネルギーのほうが過剰になり、余ったエネルギーは脂肪として蓄積され、結果的に太る。
4: 冬の厚着は体のラインを隠せるので、どんなにお腹が出てきても夏ほど気にしなくなる。そのまま放って置いて気付いた時にはもう遅い。

 冬太りを避けるためには、脂肪分解酵素のリパーゼを活性化させることがポイントじゃ。リパーゼを活性化させるには、体を温めることがいちばん。
 従って、冬太り対策には有酸素運動がおすすめじゃ。20分以上有酸素運動を続けると、体が温まってリパーゼの働きが活性化される。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどが適しているぞ。脂肪を効率よく燃焼させるためには、満腹時よりも、少しお腹が空いている時の方が効果的じゃ。ただし、空腹が強い時や早朝は避けよう。

 体を温める食品は、11月の「体を温める食べ物とは?」を参照じゃ。体を冷やす食品でも加熱調理をすれば、体を温める食品に変身するぞ。
 寒い冬は、運動をして体を温めてから、温かい食事をしてポカポカダイエットをするといいぞ。







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