過激な方法や誤ったダイエット法は、体にとってとても危険! ここでは、ダイエット博士が正しい方法や間違った方法をご紹介します。

ダイエット博士のQ&AHakase

 
最近”腸年齢”という言葉が注目を集めています。腸の状態は便秘とも関連し、当然ダイエットにも影響することが考えられる重要な問題です。
 
 
 
善玉菌
腸内を酸性にし、外からの有害な菌を排除したり、免疫力を高めてくれる。通常、悪玉菌をおさえている。代表的なものは、腸内ビフィズス菌、腸球菌、ユウバクテリウムなど。
悪玉菌
腸内を腐敗したり、発がん物質や毒素のある有害物質を作り出す。腸内をアルカリ性にし、身体の抵抗力を弱め、下痢や便秘を引き起こす。代表的なものは、大腸菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌など。
 
 
乳児の腸内はほとんど全部が善玉菌でわずかに中立菌がある程度じゃが、成人では善玉菌が15%前後、残りはほぼ中立菌となって安定しておる。それがだんだん年をとるとともに善玉菌の割合が徐々に減っていってしもうて、一桁台のパーセントになり、一方で悪玉菌の割合が増えてくるとされておる。したがって、善玉菌のパーセントが高ければ(高いといっても10%台と言うことじゃが)腸年齢は若く、悪玉菌の割合が高ければ、腸年齢は老いていることになるわけじゃ。
 
 
 
悪玉菌が強くなると肉などのタンパク質を分解して硫化水素やアンモニアを作りおる。そうすると下痢や便秘、場合によっては肌荒れまで起こすことになるわな。便秘になって、さらに便の腐敗が進めば発がん性物質までつくるとまでいわれておる。
ついでじゃが、近頃大腸がんが増加している背景には、この悪玉菌が増えたことによる腸年齢の急速な老齢化がある、という専門家の指摘まであるんじゃ。
 
 
ダイエットを始めたら、便秘になってしまった。そういう話をよく聞く。それは当然なわけで、食を細くする分、入ってくる食物繊維なんぞも減るわけじゃから、便秘になりやすくなるんじゃ。便秘がどうしてダイエットの邪魔になるのか、はっきりした説明は今のところできないようじゃが、ひとつには便秘が起きると、悪玉菌ががんばるようになって、身体に悪いものを作ってしまう。それが体内に取り込まれて、悪さをするのではなかろうかと考えられておるようじゃ。当然新陳代謝も乱し、その結果ダイエットがうまくいかないようになる。その他に、吸収された身体にとって悪いものを感知して、体が毒にさらされそうだと自主的に判断して、それに備えるために脂肪を溜め込み始める。頭ではダイエットしようとしていても、身体は正反対のことをしているということになる。
じゃから、腸年齢を若く保つ必要があるということじゃ。
 
   
腸年齢を若く保つあるいは若返らせるには、食生活の見直しが重要じゃ。中でもヨーグルト乳酸菌飲料などで、善玉菌を腸内に補給することがすすめられる。毎日300gのヨーグルトを食べて、若い腸年齢を保っておられる腸内細菌の第一人者もおられるという。
オリゴ糖も善玉菌のエサとなって増やしてくれる。食物繊維も、便の嵩を増やし、便通をよくする上に悪玉菌の繁殖を防ぐのに役立つということじゃ。 腸年齢を若く保ってスムーズなダイエットを心がけようぞ。

蛇足じゃが、夏場じゃと水分をよく摂るので便秘になりにくいが、冬場はよほど注意しとかんと水分を取ることが少なくなるんで、便秘になりやすいという。冬場の水分補給もぬかりなくやることじゃ。
 

 

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