ダイエット博士のQ&A

3月のテーマ

ダイエット博士

Q: サーカディアンリズムって何ですか?
A: 動物は、朝起きて夜眠るという一定のリズムを持っている。
これを“サーカディアンリズム(体内時計)”と呼んでいるぞ。

人間のサーカディアンリズムは1日25時間周期じゃ。1時間余分になるが、うまく調節して24時間に合わせているのじゃ。
このリズムに合わせた生活を送ることで、免疫力が向上し、健康維持に役立つぞ。
しかし、リズムに合わない生活をしている人も多いようじゃな。サーカディアンリズムを乱してしまうと、
体調不良や免疫力の低下につながるぞ。



Q: 理想的なサーカディアンリズムを教えて下さい。
A: 下の表を参考にすると良いぞ

<理想的なサーカディアンリズム>

7:00 起床
  シャワーは体温の上昇を促進、脳を眠気から解放
7:30 朝食
 糖分の分解能力が高い 甘いものを食べると良い
9:00 出社 
  難度の高い仕事は9:00から正午迄に行うといい。
  学習能力も高くなっている
11:00 会議がベスト
13:00 脳の活動レベルは高い
15:00 資料整理など難度の低い仕事をする
 (睡眠不足の場合は14:00〜16:00の間の15分程度の
 仮眠をとるとよい)
19:00 糖分の分解能力が低く、糖分が脂肪として体内に蓄積されやすい
  白身魚、豆類などの低脂肪、高タンパク質の食事が良い
  宿題は21:00までに終わらせる
21:00 子ども、就寝(子どもは10時間睡眠がベスト)
23:00 就寝 健康な肌を維持するには深い眠りが必要
(参考:国立精神・神経センター資料より)



Q: サーカディアンリズムが乱れた例を教えて下さい。
A: サーカディアンリズムが乱れると以下のようなことが起こるぞ。
それぞれの原因についても触れてみたので、当てはまる人は改善しよう。

●朝起きて夜眠るという規則正しい生活ができない(時差ボケも含む)
夜更かしをして明け方寝る、という夜型生活を続けていると、本来のリズムが乱れてしまい、 夜眠れなくなるのじゃ。海外旅行に行って時差ボケになるのもこれと同じじゃ。
●睡眠障害
昼寝をしすぎたり、1日中ゴロゴロしていて運動不足だと、夜なかなか寝つけないことが多くなるぞ。結果的に寝不足になってしまい、正しいリズムがとれなくなってしまうのじゃ。
●頭が冴えず、集中力がない
朝食を抜くと体温が低いままなので、リズムが乱れてしまい、日中の活動力や集中力の低下を引き起こすぞ。朝食を摂ることは体温の上昇を促進し、サーカディアンリズムを整える働きがあるのじゃ。
●体調を崩しやすい
日本の気候は寒暖の差が激しく、特に夏と冬は、外と室内の気温差が激しいので、体が自然の気温について行けなくなることがあるのじゃ。これが原因でリズムを崩し、体調も悪くなってしまうぞ。また、疲れがなかなか抜けないのは、働き過ぎ休み過ぎが原因。よく動く人は休養をとり、動かない人は適度な運動をすることがポイントじゃ。



Q: サーカディアンリズムを利用したダイエットや美容のためのコツはありますか?
A: 食事・運動・睡眠に気を付けてみよう。

● 食事のバランス

脳が覚醒している昼間は、交感神経の働きが強まるので、心臓や肺の機能が活発になり、体は活動的になる。また、食べたものを脂肪や糖分に分解する働きを促すホルモンが、朝もっとも多く分泌されるため、朝ご飯をたっぷり食べても、体脂肪にはなりにくい。
逆に脳が休息している夜間は、副交感神経の働きが強まるので、胃腸や肝臓の機能が活発になり、食べ物がどんどん消化吸収されていくのじゃ。つまり、夜は体脂肪が蓄積されやすい。
ある実験では、朝食を重くしたグループは体脂肪率が低下し、夕食を重くしたグループは体脂肪が増加した、という結果が出ている。
「夜たくさん食べると太る」というのは、サーカディアンリズムによるものだったのじゃ。

※ワンポイント:必要な栄養素と3食のバランス
朝食は、体温を上昇させるのに必要なタンパク質と、脳を働かせるのに必要な糖質をたっぷり食べよう。
配分としては、朝食4:昼食3:夕食2のバランスで。
例えば1日1600kcalの場合、朝700kcal、昼550kcal、夜350kcalのバランスが太らないのじゃ。

● 運動をする時間

基礎代謝をアップさせてタンパク質の合成を促すホルモンは、夕方に分泌が盛んになる。
従って、運動は夕方に行った方が脂肪燃焼効果は高いといえるぞ。

※ワンポイント:運動の疲労回復
体を動かすことによって、体内の疲労物質(乳酸)と脳の疲労物質(アンモニア)を取り除くことができるのじゃ。なんとなく疲れている時は、休養はもちろん、運動も効果的なのじゃよ。
●睡眠時間

肌を作り出すホルモンがもっとも分泌される時間は23時?午前2時の間じゃ。
美容のためには、遅くても23時までに就寝して、ホルモンの分泌がピークの時間帯には熟睡できるようにするといいぞ。

ワンポイント:熟睡するには
熟睡するには、就寝前にあたたかいお風呂に入ること。お風呂によって緊張がほぐれてリラックスできるぞ。しかし、熱すぎる温度ではだめじゃ。
また、就寝前に仕事や勉強をすると脳が緊張状態になり、なかなか寝つけないことがある。寝る前のアルコール、カフェイン、タバコ(ニコチン)も睡眠を妨げるので避けよう。


このページのTOPへ


HOMEWhat's V研商品紹介店舗検索お問い合わせ