あなたは本当に ダイエットが必要!?正しいダイエットこそ成功への近道です!

ダイエットの基礎知識Knowledge

 
#1 ダイエットを始める前に
 
あなたは本当にダイエットが必要?
"ダイエットしてきれいに痩せたい!"
これは、多くの女性の願いだと思います。(もちろん、最近では男性の肥満の割合が増加傾向にあるという報告がありますので、男性でも痩せたいという人は多いと思いますが・・・。)
「貴方は自分が太っていると思いますか?」この質問をした時、女性の2人に1人は「自分は太っていると思う」と答えるそうです。
では、このように答えた方は本当に太っているのでしょうか。
平成30年度の厚生労働省国民栄養調査によると20~30代女性のうち肥満と判定されるのは10人に1人というデータが明らかになっています。
逆に、痩せすぎ(低体重)の女性が10人に2人もいるのです。つまり、実際は太っていない、もしくは痩せているのに「私は太っている・・・」と思っている女性がとても多いということです。
【 BMI区分による肥満、普通体重、低体重の割合 】

【 女性 】


【 男性 】


※ 厚生労働省「平成15年 国民健康・栄養調査の概要について」より抜粋

ファッション雑誌などで見かけるモデルやTVでみかけるタレントや女優などは細い人ばかりです。それに加えて、巷にはダイエット関係の情報が溢れかえっています。
これでは確かに、ダイエットが必要のない人でも「ダイエットしなくちゃ!」と思ってしまうでしょう。でも実は、それが大きな落とし穴なのです。
ダイエットが必要のない人が無理にダイエットを行うと、たとえそれが正しい方法であったとしても、体に負担がかかったり、余計脂肪がつきやすい体になったりと、逆に不健康な状態になってしまいます。
本当にダイエットが必要かどうかもう一度チェックしてみましょう。
チェック1:体格指数と体脂肪率をチェックしてみましょう

本当に太っているかに関して判定する方法として、体格指数と体脂肪率があります。

【 体格指数 】
体格指数は、国際的に広く使われているBMI(BodyMassIndex)を使用します。
日本肥満学会でも使用されている、身長と体重から判定する肥満度チェックです。
BMI計算
身長 cm 半角数字のみ入力可。例)156
体重 Kg 体重を入力してください。半角数字のみ入力可。例)52.6
計算する リセット
結 果
BMI 22が理想です。
判定 右をご覧下さい。
理想体重 Kg あくまで目安です。
判定 BMI
低体重 ~18.5未満
普通 18.5~25未満
肥満1度 25~30未満
肥満2度 30~35未満
肥満3度 35~40未満
肥満4度 40~

【 体脂肪率 】
肥満度を判定するに当って、最近では体脂肪率を用いることが多くなっています。
体格指数の判定で普通体格だった人でも、実は体脂肪が多く、いわゆる隠れ肥満だったということが多いためです。
右の表でチェックしてみましょう。

体脂肪率は変動しやすく測る時間帯によって5%程度の誤差が生じます。
測定は食後2時間以上経ってから、又は就寝前が良いとされていますが、機種やメーカーによっては起床直後が良いとしている場合もあるので体脂肪計の使用説明書を良く読み、それに従って上手に測定しましょう。
性別 男性 女性
年齢 全年齢 15歳以上
痩せすぎ 5% 未満 15% 未満
痩せ気味 5~10% 15~20%
標準 10~20% 20~30%
軽度肥満 20~25% 30~35%
中等度肥満 25~30% 35~40%
重度肥満 30% 以上 40% 以上

体格指数と体脂肪率はいかがでしたか?
これらの結果が標準以下の方は、健康面から見るとダイエットは必要ありません。
しかし、もしかしたら美容の面から見ると少し納得のいかない結果かもしれません。
これらの結果はあくまで健康面からみた結果であり、美容の面から見るとちょっとぽっちゃりしる人でも標準体重や標準体脂肪率になります。
ちなみに、美容の面からみると「身長(m)×身長(m)×20」の公式で求める体重が理想体重ということになります。
Check2:ダイエットして良い状態かチェックしてみましょう
A: 貧血気味である
  体調が良くない
  治療中の病気がある
B: 18歳以下
C: 妊娠中、または授乳中
D: 最近ショックな事があった
  精神的に不安定
 
A:体調が良くない、または何らかの病気で医師の診断を受けていませんか?
基本的に体調が良くない人はダイエットをしてはいけません。
たとえそれが正しいダイエットだったとしても、生活スタイルを変えることに対して体に負担がかかることがあるためです。
また、何らかの病気で医師の診察を受けている人も同じです。
突然のダイエットは体に負担をかけ、病状が悪化してしまうことがあります。ダイエットを行いたい時は必ず担当医師に相談しましょう。
B:あなたの年齢は
ダイエットは、今や大人だけの問題ではありません。
最近は小学生までがダイエットを意識しているという調査結果が明らかになっています。調査結果によると、男の子では45%、女の子ではなんと70%が痩せたいと思っているそうです。成長期は体が作られる大事な時期。最も栄養が必要な時です。
このような大事な時期にダイエットをすると、栄養が偏り、将来的に体がボロボロになることも。18歳くらいまではダイエットはしないほうが無難です。
C:妊娠中、または授乳中ではありませんか。
妊娠中に太りすぎると良くないということは以前から言われています。
太り過ぎないように注意することは大切ですが、ダイエットする必要はありません。
成長期と同様、妊娠中及び授乳中は赤ちゃんやお母さんにも栄養が必要な時期。ダイエットはしないようにして下さい。
D:精神的に不安定ではありませんか
失恋など、何かショックなことがあった後、食欲がなくなったことをきっかけにダイエットを始めようと思っていませんか。精神的に不安定な時のダイエットは摂食障害(拒食症や過食症)などになりやすいという報告があります。
体だけでなく、心の状態も健康でないとダイエットは上手くいきません。
不安定な時は、ダイエットはやめておきましょう。
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