いまや女性はもちろん、男性からも注目されている成分「コラーゲン」。 「コラーゲン」と聞くと多くの人は'美肌'をイメージされることでしょう。 しかし、コラーゲンにはそれだけではなく骨・軟骨とも密接な関係があることが分かっています。
一般に骨はカルシウムのかたまりのような印象があります。 しかし、実際の骨は全体にコラーゲン繊維が張りめぐらされていて、そこにカルシウム(正確にはリン酸カルシウム)が沈着した構造になっています。 鉄筋コンクリートのビルで例えると鉄筋がコラーゲン、コンクリートがカルシウムです。 ただ、鉄筋と違いコラーゲンは柔軟性に富みしなやかです。それが骨の強さでもあるのです。 骨は絶えず新しいコラーゲンを合成し、新陳代謝を繰り返しています。 しかし、お肌と同様に加齢と共に合成されるコラーゲン量が減り、骨の組織が萎縮して、カルシウムを十分に沈着することができなくなります。 すると、骨はスカスカでもろくなり「骨粗鬆症」という病気が引き起こされます。 骨粗鬆症の患者にコラーゲンを摂取したことで骨密度が改善したというデータもあります。
関節は骨と骨のつなぎ目で、双方の骨の先端には「軟骨」と呼ばれる弾力に富んだ組織で覆われています。その軟骨と軟骨との間は「滑液」で満たされています。 軟骨は「クッション」で、滑液は「潤滑油」のようなものです。 そして、この軟骨の主役成分の1つがコラーゲンです。
軟骨中のコラーゲンが不足すると「関節痛」などのトラブルが起こりやすくなります。 近年、増えている「変形性関節症」はその代表で、軟骨が摩り減って炎症を起こし、痛みが生じてくる病気です。加齢の他、肥満、過度の運動、外傷などが引き金になります。 コラーゲンを日常的にとって関節軟骨にコラーゲンの材料を補給していれば軟骨の磨耗を予防します。コラーゲンの摂取は変形性関節症の予防に役立つと言われています。
近頃では「骨粗鬆症健診」を行う市区町村が増えております。 平成19年度に厚生省の行った骨粗鬆症検診の実施検査では40歳−70歳の受診者のうち全体の約40%に骨の異常が発見されました。 特に骨粗鬆症患者の増える50才代後半−70歳では全体の約半数が、また60歳−70歳では全体の約60%に骨の異常が発見されています。
特に骨粗鬆症は閉経後の女性に多く見られます。なぜなら、閉経にともない骨のカルシウム代謝を助けていた女性ホルモンの分泌が激減するからです。
また、栄養バランスの悪い偏った食生活、極端なダイエット、運動不足などの生活習慣により骨粗鬆症のリスクは高まりますので、若い人も油断せず今から生活改善を行うと良いでしょう。